(2021.09)司書採用試験のために使っていた参考書
2021/09/14 初版を公開
2021/09/21 専門試験情報を追記
司書を目指すために受ける公務員試験で、一部の自治体を除いて避けては通れないのが教養試験・専門試験です。
図:公務員試験の流れ(多くのパターン)
年度によって異なりますが、専門職の試験とあって、倍率はかなり高くなります。
この埼玉県の倍率はまだ低いほうで、若干名の募集に50名、100名の受験者が集まる自治体が多いです。
面接の倍率にめまいがしてしまいそうになりますが、1次試験を突破できないと合格に届かないのが現実。でも、1次試験については、しっかりと対策をすれば合格は難しくありません。企業に勤めながら独学で試験勉強をした私がやっていた勉強方法をご紹介します。
この埼玉県の倍率はまだ低いほうで、若干名の募集に50名、100名の受験者が集まる自治体が多いです。
面接の倍率にめまいがしてしまいそうになりますが、1次試験を突破できないと合格に届かないのが現実。でも、1次試験については、しっかりと対策をすれば合格は難しくありません。企業に勤めながら独学で試験勉強をした私がやっていた勉強方法をご紹介します。
私の勉強スタイル
(前提)前職の労働条件・平日: 9時~19時まで仕事、残業月20h
・休日: 完全週休二日制といいながらそんなことはなかった……
・通勤: 電車
こんな状況なので勉強時間をひねり出すために、スキマ時間を活用しました。
朝の電車と夕方の電車は勉強時間。昼食、食堂でこっそりと参考書を開く。仕事がない日は1日6~8時間は机に向かって問題集(下記参照)を解く、などなど。
このスタイルを1年ほど続けながら、司書の試験本番に向けて対策を続けました。
教養試験では、多肢選択式で繰り返し解いて、解けるようになるまでやりました。
教養試験では、多肢選択式で繰り返し解いて、解けるようになるまでやりました。
専門試験では、多肢選択式で解けるようになることに加えて、記述式で答えられるように問題を自分で作って、それを書いて答えられるか検証していました。
使用した参考書(教養試験)
教養試験は、まんべんなく各科目から出題されるので、かなり勉強範囲は広いです。大卒程度の公務員試験を勉強しておけば、各試験では対応できます。
自治体によっては大卒ではなく短大卒区分で司書を募集しているところもあり、その場合は問題は少し易しくなります。参考になさってください。
人文科学
・『新・スーパー過去問ゼミ』(実務教育出版)
定番の問題集です。ただ、歴史分野(特に世界史)は全体像の理解が難しく、以下のように高校歴史の参考書も使いました。
⇒それでも世界史は理解に及ばず『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』を追加。これは買って読みました。面白かったです。
⇒基礎知識を付けたうえで、『過去問ダイレクトナビ』(実務教育出版)
:誤りを赤字で修正済みの問題集。苦手分野だったのでとても助かりました。
※人文科学 世界史・日本史
⇒『世界の歴史』『日本史A』(ともに山川出版社)を図書館で借り、ざっくり読む⇒それでも世界史は理解に及ばず『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』を追加。これは買って読みました。面白かったです。
⇒基礎知識を付けたうえで、『過去問ダイレクトナビ』(実務教育出版)
:誤りを赤字で修正済みの問題集。苦手分野だったのでとても助かりました。
社会科学
・『新・スーパー過去問ゼミ』(実務教育出版)
※時事問題:『公務員試験 みんなの時事テキスト2021』(エクシア出版)
改版前は『公務員試験時事ザ・ベスト』として出版されていたものです。YouTubeでの追加情報があるのがありがたかったです。
自然科学
・『新・スーパー過去問ゼミ』(実務教育出版)
こちらをメインに使いました。ただし、数学・物理は勉強しませんでした…………(不得意)
文章理解・資料解釈
・『新・スーパー過去問ゼミ』(実務教育出版)
分野ごとに分類されて、系統的に勉強ができるのが特徴です。過去問を進めながら、わからないところは電子辞書で意味を調べたり、解説を読んだりしながら知識を補強しました。
数的処理(判断推理・数的推理)
・『畑中敦子のザ・ベスト』シリーズ
数学ができなさ過ぎて泣けました。が、合格したということはきっと大丈夫です。高校の頃、数学の評定が10分の4だった自分が言います。きっと大丈夫。。
『図書館資料の目録と分類 増訂第5版』(日本図書館研究会)
教養試験・まとめ
大手の実績があるところに頼るのが吉と判断して、こうなりました(汗)
独学だと情報がない中で右往左往せざるを得ません。実際に書店に足を運んで、自分に合う問題集を探すことをオススメします。
使用した参考書(専門試験)
・『図書館職員採用試験 対策問題集 司書もん1・2・3』(図書館情報メディア出版会、後藤敏行著)
価格は高額です(2,750円×3冊=8,250円)が、持っていて損はないと思います。幅広く、試験対策に必要十分な勉強ができます。
JLA図書館情報学テキストシリーズ Ⅲ(日本図書館協会)
公共図書館で借りて、要点を確認しながら勉強しました。
『図書館資料の目録と分類 増訂第5版』(日本図書館研究会)
『日本目録規則 2018年版(NCR2018)』https://www.jla.or.jp/committees/mokuroku/ncr2018/tabid/787/Default.aspx
情報資源組織論・演習の勉強に使っていました。目録の勉強は特に、参考書を振り返りながら、基本に立ち返って理解しながら、噛み砕きながら理解を深めていくことがとても大切です。
『図書館用語集』(日本図書館協会用語委員会)
記述試験対策に重宝しました!
一つ一つ、用語を確認するだけでかなり力が付きます。常に手元に置いて、疑問に感じたことを振り返りながら勉強を進めました。
図書館情報学用語辞典 第5版:コトバンク https://kotobank.jp/dictionary/tosyokan/
無料で利用できる図書館学の辞書。ありがてえ!!
国立大学法人の過去問題集
国立大学法人を受験するなら必須です。過去問がここまでオープンになっている試験はほかにないので、超・貴重な情報源です!
国立大学法人を受けない場合でも、大いに参考になります。
カレントアウェアネス・ポータル(国立国会図書館)
図書館関係の時事問題の学習に使っていました。スマホでこのページをブックマークに入れて、日々開いて、確認するようにしていました。
参考:学習用リンク集 https://inada-library.blogspot.com/p/link.html
↑勉強に役立ちそうなリンク集を作りました。
さらなる勉強にお役立てくださいm(_ _)m(随時更新します~)
専門試験・まとめ
勉強範囲が広く、何を勉強すればいいか迷ってしまいますが、大切なのは、基本に立ち返って勉強を進めていくことです。